治療カテゴリ:インプラント | 患者様:53歳、女性 | 治療期間: |

症例

歌手の方で、若い頃に発声を整えるために上顎の歯をみんな差し歯にされていらっしゃいました。
年を重ねるにつれてだんだんぐらぐらになるようになり、数本歯抜後、再びブリッジで治療。それが40歳ぐらいのこと。
8本分の歯を3本の歯(かつ歯周炎)で支えていたので、ブリッジも相当ぐらぐらの状態でした。

治療内容

歌手と言う職業柄、仮の歯の維持に最も気を使った。なにせ8本分の歯を3本の歯周炎で必ずしも強固でない歯で支えているからである。
この内1本は、後に抜歯せざるを得なかった。6本のインプラントを植立したが、もともと出っ歯であったらしく歯槽骨が前方に傾いており、インプラントも歯槽骨の方向に斜めに植立せざるを得なかった。
上に被る冠自体は正しく生えているように見せたいので、2重冠構造と言う特殊な技法を用いた。これは1本のインプラントに2枚の冠を重ねてかぶせる方法で、一番外側の冠はインプラントの植立方向に関わらず、自由な形を作製できると言うメリットがある。しかし冠を2枚重ねるので、どうしても厚くなりがちという問題があり、気に入ってもらえなかったようだ。最後に考えたのが、薄い貴金属にセラミックを焼きつけた冠を正しい歯軸方向で作り、この場合スクリューは歯の前の面 に穴があってそこから操作することになる。
つまり金属面とスクリュー孔が歯の前に露出している状態となる。それではみっともないのでラミネートベニアとよばれるセラミックの薄膜を後付けで、貼るのである。機能も審美性も、彼女のような芸能人が要求するレベルは非常に高く、苦労するケースが多い。

歯は商売道具 歯は商売道具
治療前 治療後