本日のインプラント手術は、47歳の比較的お若い方であった。左下の奥歯に1本インプラントを入れるだけであるが、すでに6ヶ月の下準備をしていた。なぜならばこの部分は長く入れ歯を入れていたために、皿上に歯槽骨が吸収し、下歯槽管までの距離がなく、神経損傷を起こす可能性があったためである。この皿上に吸収した歯槽骨の上に、自家骨を細かく砕いたもの(他からではなく、その部位の外側から少量掻きとって手に入れた)とカルシウムの結晶を自分の血液で混ぜたものを置き、その上からチタン製のメッシュ膜で覆い、6ヶ月待ったのである。本日の手術ではこのチタンのメッシュを取り除く。中はきれいな新しい骨が出来上がっていた。そこで5mm直径のインプラントを、神経損傷を起こすことなく無事植立することができた。今日はこんな感じの手術であったが、このような方は非常に多い。なぜなら歯が抜かれるときには、必ず何かの病気が歯の周囲にあって骨が溶けていること、もうひとつは抜かれた後、入れ歯が乗ることによって解けてしまうという理由が挙げられる。本日の手術のように、インプラントを埋め込むまでに下準備に時間をかけないと危険な方もいるわけである。